新事業開拓奮戦記

「新事業開拓を任せる」と誘われて20余年勤めた大手メーカーから子会社へ、マーケティングの専門家として出向して3年経ちました。この間いろいろ迷走しながらも、一応の方法論に従って新規ビジネスを立ち上げつつあります。その一部始終をご紹介します。新ビジネス開拓を担うご同輩の一助になれば幸甚です。
<< 新事業開拓における「マーケティング」の領域 | main | 家内の借金地獄 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - |
中国の貧富の格差是正は日本の低所得化と表裏の問題?
新事業開拓とは直接関係無いですが、最近考えていることです。

私は26〜7年前に大学で国際経済のマクロ経済理論を専攻していたのですが、当時からの命題として「市場メカニズムが完全ならば、誰も利益を得られない」というものがあります。利益のありそうなところに供給側が押し寄せて、価格メカニズムが働いて利益を無くしてしまうということです。現実にそのようなことは無くて富が偏在するのですが、
それを経済学者は市場メカニズムの「不完全」を理由にします。そうして「長期的には」利益が無くなるという言い方をします。ですから「短期的な」市場の「不完全」の結果として「利益」が発生するというのです。全体の成長が限られると、「利益」と同じ額だけの「損失」が発生するわけで、これを読み替えると「搾取」ということが言えるのかもしれません。
つまり意図的であろうとなかろうと、市場の調整メカニズムを妨害するところに富が(逆に貧困も)発生するという論法です。

これを援用しますと、安い労働力を提供する中国が国際経済システムに完全に組み込まれて完璧な市場メカニズムが働くと理論的にどうなるかといいますと・・・・・ 但し、「資本」「財貨」の移動を自由化して「人」だけは国境を越えられない前提です・・・・ 日本に失業者が溢れるかもしくは国民の所得が激減するということです。寧ろもっともありそうなことは、これまでの一億層中流社会が崩壊して、少しの富裕層と大多数の下層階級に二極分化するということでしょうか。

私には3人の娘と1人の末っ子長男がいますが・・子沢山で少子化対策に貢献しています!(笑)・・・ 大学生の長女が店員のアルバイトしたお金で東南アジアを旅行するのを見て、娘のアルバイト料がアジアの工場で働く同世代の女性の月収より高い現実を「どう思う?」と問うのですが、娘は困惑しています。私は時々子供たちに、「我が家はママが専業主婦で今パパは何とか君たちに対して今の生活レベルを提供できているけれども、これから先 中国がどんどん国際経済に組み込まれてゆくと、君たちの世代は今の生活レベルが維持できないのではないかと思うよ。だから自分だけの競争力を持たないと、直ぐに貧しくなるよ」と話しています。
多分これは「長期的」には当たっていて、生活レベルを維持するために共稼ぎが必須になる一方で実質所得が誰も彼も半分になってしまうという傾向にあると思います。

もちろん現実にはこれに抵抗する仕組みを考える人が居るわけで、過去米国は「知的財産権」で資本の移動に意図的に歪みを与えることで富が流出しない仕組みを構築していますし、英国は金融センターにより資本の流れを管理して、ポンドの為替レートを高い水準に維持することで富を囲い込んでいるといえるかもしれません。それなら日本は「技術」で富を・・・と考えても、「技術」は「資本の累積」と定義すると、国境を越えることは簡単です。民度により資本形成の効率は違いますが、決定的ではないと思います。

要するに、中国の貧富の格差問題は、中国の国内政治問題でもありますが同時に日本の生活水準が維持できるかどうかの死活問題でもあるわけです。必然的に労働力が流動化して、一部の人間に富を集中させると相対的に多くのフリーターを生み出すことになるでしょう。そうなると、否応無く女性も男性と同様に外で仕事をしないと生活レベルが維持できなくなりますし、共稼ぎでも家族は貧乏になってしまう人が多くなるということです。


| タロ君のパパ | 新事業開拓 | 02:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | 02:56 | - | - |









http://newbizdevelop.jugem.jp/trackback/88
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>
+ SPONSORED LINKS
+ SELECTED ENTRIES
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ ブログランキングへどうぞ
ブログランキング・にほんブログ村へ
+ グーグル広告
+ MOBILE
qrcode
+ PROFILE